ホームページ戦略のメリットといえば、当たり前ですが“ボーダレスであること”が挙げられます。ネットにつながる環境さええあれば、場所や営業時間にとらわれず誰でも目的のホームページを見ることができます。これはインターネットだからこそできる最大のメリットです。
通常の店舗運営をする場合、その立地や地域性に結果は大きく左右されます。「商圏」という言葉があります。一つの特定の業種のお店が、集客可能であると考えられる地理的範囲のことです。仮にコンビニエンスストアの場合、商圏の範囲は約500m、商圏人口は約3,000人程度という統計があります。小型のスーパーで商圏が2km、商圏人口が5,000～10,000人程度。大型のスーパーやドラッグストアなどでは商圏が2～5km、商圏人口は10,000～30,000人程度です。もちろん競合店舗との兼ね合いや土地の人口等で変動します。
ではインターネットの人口はどうでしょうか。総務省の調べによれば、平成24年時点でのインターネット利用人口は約9,600万人、普及率79％です。翌25年末の統計では利用人口1億44万人、普及率は約82.8％となっています。もちろんこれだけで単純比較するわけにはいきませんが、潜在的な可能性と爆発力を秘めていることは容易にわかります。
パソコンの普及率はほぼ飽和状態になっていて、成21年の87％をピークに現在80％弱を推移しています。それに対し急激な増加を辿っているのが「スマートフォン」です。平成22年時点で普及率9.7％だったものが、たったの3年で62.6％にまで拡大しました（平成25年調査結果）。
パソコンは家に帰ってパソコンの電源を入れなければ見られませんので利用時間が限られていましたが、スマホはいつでもカバンやポケットに入っています。これは本当に革新的なことなのです。ネットの利用時間が増えるということは、それだけホームページを見る機会も増えるということですからね。あなたのお店への扉を、国民の半数以上が“ポケットの中”に持っているのです。
ホームページは育ちます。
更新にてだんだんホームページのページボリュームが増えていくと、それだけ検索されやすくなります。ホームページ内の1ページ1ページが、それぞれ個別に検索結果に表示されるようになるのです。
最近では無料のブログサービスもたくさんあり、とても面白いのですが、無料ブログの場合たくさんの記事を書いても“検索結果に表示されるのはその内5ページまで”といった制限があるものも多いです。せっかくのチャンスを効果的に生かすなら、ご自身の独自のホームページを運営されることをおすすめします。
またあまり一般は知られていませんが、ホームページは長く運営しているほど検索エンジンからの評価が高くなります。（ドメインエイジといいます。ホームページのURLの年齢ですね。）創業50年の老舗が信頼できるのと同じように、こうした細かな評価基準があるのです。