ホームページ制作 名古屋

問い合わせ先


フェイスブックのMessengerが汎用アプリに

 

フェイスブックのMessengerアプリ

Facebookが提供しているMessengerアプリというものがあります。最近では、ファイスブックでメッセージを送信しようとすると、「これからはMessengerアプリでのやり取りに移行します。よろしく。」というメッセージが出て移行を呼び掛けていますので、ピンとくる方も多いかもしれません。
簡単に説明しますと、今までフェイスブックで友達にメッセージを送るとき、大元であるWebサイト版のFacebookを経由してメッセージのやりとりがされていました。Messengerアプリは、簡単に文字や画像のやり取りができるものとして(LINEみたいなアプリですね)、単独でリリースされました。これが、今はFacebookのメッセージ機能がなくなり、Messengerアプリとフェイスブックを連携させることでメッセージのやり取りを行うようになったわけです。
Messengerアプリ同士でメッセージのやり取りをするときは、LINEと同じくアプリ内だけでやり取りができ、Facebookを経由しません。これをFacebookと連携させることで、これまでのフェイスブックのメッセージと同じように利用できるのです。
今ではこのMessenger、グループ通話もできLINEやSkypeと同じような機能を持っています。

 

そして本日、開発者向けイベント「F8 カンファレンス」でのFacebookの発表によると、このMessengerアプリをプラットフォーム化する方針を打ち出し、あわせてMessengerと連携できるアプリ47種類を発表しました。
プラットフォーム化というのは、色々なサービスを利用するときの土台・基盤にしていくということです。つまり、Messengerからボタン一つで○○アプリにメッセージとして送信できる、とか、△△アプリで作ったアニメーションをボタン一つでMessengerで友達に送ったりFacebook上で公開したりできるようになる、ということです。今までも、スマホで撮った動画を簡単に編集してFacebookに載せるアプリなんかも色んな種類がありましたが、今回のFacebookの発表により打撃を受けるアプリサービスも多いかもしれません。

 

インスタントメッセンジャーアプリの利用分布

LINEやらMessengerやらといったアプリは総称して「インスタントメッセンジャー」と呼ばれます。
有名なインスタントメッセンジャーとして他に、「カカオトーク」「WeChat」「Cubie」「comm」といったサービスがあります。
下の表は少し前(2013年)のデータになりますが、全世界を対象としたメッセンジャーアプリ普及率の割合になります。

アプリ名 普及率 半年成長率
Facebook Messenger 37% 13%
WhatsApp 36% 35%
WeChat 14% 379%
LINE 10% 22%
Kakao Talk 6% 23%
Kik Messenger 3% 31%

数字が低く見えるものもありますが、全世界での普及率ですからね。凄まじい戦いです。
中でも、アメリカ産のWhatsApp、中国産のWeChat、日本産のLINEという三大振興メッセンジャーアプリによる熾烈な覇権争いは見ものですね。すごいぞLINE!
とはいえ中国WeChatと日本LINEが地域限定メッセンジャーとしての色合いが強いのに対し、米国WhatsAppは世界的に見ても圧倒的だったりします。

 

今回のFacebookの発表により、勢力図に変化が起きるでしょう。メッセンジャーアプリとしての世界的なプラットフォーム化を目指すならば、言語の翻訳アプリのプラットフォームなど、よりよいサービスが生み出されることを期待したいです。