テレビvsネット メディア勝負の行く末は?
インターネット上のニュースメディアも最近では急成長をしていて、テレビと変わらないほどの影響力を持つニュースサイトも増えています。
よく、テレビのニュースはインターネットに取って代わられるんじゃないかという討論が行われていますが、実際どうなのでしょうね。
ニュースメディアにとって最も重要なのは「取材」でしょう。情報は新鮮さが命です。
新聞社やテレビ記者などが取材を行い、手に入れた情報をもとに新聞を刷りニュース番組を放送する。この情報は「一次情報」と呼ばれます。取れたてホヤホヤの情報ということですね。
そしてネット上に記載されるニュースは、これら一次情報をもとにさらに肉付けしたり、まとめたりしたものが、少しのタイムラグののちに記載されてきました。今では、テレビのニュース番組であってもインターネットを使ったニュースサイトを公開していますし、ハフィントンポストなど大手ニュースサイトではテレビや新聞と同じように独自で取材を行っています。
インターネット上でのニュースメディアも「マスメディア」としての機能を十分に持っていて、両者の情報の質・スピードに差はないといっていいでしょう
余談ですが、以前から「ネットニュースメディアのパクリ問題」が問題視されてきました。大手のニュースサイトに記載された内容を文面だけ少し変えて独自の情報として配信している、という指摘です。中には文面もそのままというものもあるでしょう。(これは、せっせとコピー&ペーストしているのではなく、システムさえ組んでしまえば、「大手ニュースサイト10社の新着ニュースの記事を自動的に手に入れる」ことは簡単にできてしまうのです。)全く同じ内容のニュースがそこらじゅうに転がっているのはそのためです。
文面そのままというのはさすがにアレですが、書き直した記事というのは独自の記事、という見方もできてしまいます。なんだかグレーな感じがしますが、ここで言いたいのは、何が正しい?という話ではなく、もともとの情報の持ち主は?ということです。
一般的に情報は、一次情報・二次情報に分けられます。一次情報は取材によって得られたばかりの取れたて情報です。ですがそもそもそうした情報の大もと、零次情報はそれぞれの会社・団体・個人が持っているということです。
テレビ・ネット どちらかに偏ることはない
おそらくテレビニュース・ネットニュースのどちらかに偏るということはないだろうと思います。マスメディアとしての形は、すでに新聞やテレビが完成させていて、ネットはあとからそれを辿っているだけです。
ではネットの強みは何だろうかと考えると、ニッチ情報でしょう。何かに特化した情報です。マスメディアでは発信できないニッチなニュースは、マーケティング面で非常に価値のある情報です。実際のビジネスの場でものを言うのは、こうした専門的な情報なのです。
すばらしいことに、インターネットの整備により誰でも独自のメディアを持つことができる時代になりました。各個人が持つ独自の経験・知識・感覚は、人によっては喉から手が出るほど欲しい情報です。
こうした価値のある情報を埋もれさせず、うまく活用してファンを増やしていただけたらと思います。